日中韓フォーサイト Global Summer School 参加報告

化学、生物学、生物医学工学分野を専攻する大学院生・若手研究者の研究力向上と国際的な学術交流の促進を目的として、日中韓フォーサイト Global Summer School が、2026年7月19日から24日まで、中国 Harbin Institute of Technology 主催により、ハルビン・ニューパリホテルで開催されました。

本プログラムは、日中韓の大学・研究機関に所属する大学院生および若手研究者が参加し、著名研究者による講義や実験実習を通じて最先端研究に触れる機会となりました。人工細胞やバイオマテリアルなどの新興研究分野をテーマに、研究成果の共有や共同研究の促進、研究者ネットワークの強化、国際的視野を持つ次世代研究者の育成を目的として実施されました。

初日には、Sogang University の Kwanwoo SHIN 教授による開会挨拶に続き、日中韓の参加者による口頭発表が行われました。
人工細胞研究の最新成果や今後の展望について、活発な質疑応答と意見交換が行われました。後半の7月22日・23日は、当該大学にて2つの実験を2チームに分かれて実施しました。

本サマースクールを通じて得られた知見と交流は、今後の共同研究の発展と新たな学術的挑戦につながる貴重な成果となりました。
今秋、韓国・仁川で開催されるワークショップでは、さらに充実した議論と新たな協働の機会が生まれることが期待されます。

目次

開催概要

  • 日時:2026年7月19日(月)~7月24日(金)
  • 主催:Harbin Institute of Technology
  • 会場:ハルビン・ニューパリホテル
  • 発表形式:口頭発表
  • 参加人数:計33名(日本11名/韓国13名/中国9名)
    • 日本側参加者の内訳は次の通り
所属機関参加者内訳人数
東京科学大学教授 :1名
博士研究員 :2名
博士学生 :1名
4名
東京農工大学特任助教: 1名
博士学生: 1名
修士学生: 1名
3名
鳥取大学教授: 1名
助教: 1名
博士学生: 1名
3名
東日本国際大学教授 :1名1名
合計11名

研究発表

日本側参加者による発表題目は以下のとおりです。

学生実験

参加者は2チームに分かれ、以下の2つの実験を実施しました。

成果報告

鳥取大学・松浦 和則教授

コネキシン搭載エンベロープ型ウイルスレプリカを用いた細胞への分子輸送に関する議論をきっかけに、韓国の研究者との共同研究を進めることとなった。

東京農工大学・鈴木 雄太助教

人工細胞、遺伝子発現制御、脂質ナノ粒子、人工ウイルスカプシド、細胞骨格など、人工細胞研究に関する幅広い講演と討論が行われ、私は人工タンパク質集合体による細胞骨格様構造に関する研究成果を発表した。
今回の参加を通じて、人工細胞の構築に必要な膜、遺伝子発現、物質輸送、細胞骨格、自己複製などに関する最新の研究動向を学ぶことができ、特に、人工細胞内の構造形成や膜との相互作用、動的制御に関する講演は、自身の研究の発展に向けて有益な知見となった。

東京科学大学・前川 孔志博士学生

本出張では、人工細胞の自律的成長・分裂に向けた研究交流と最新知見の収集を目的として参加した。前半は日中韓研究者の講演聴講と、ゲル封入GUVの出芽挙動に関する発表を行い議論を深めた。後半はがん細胞由来ミトコンドリアの抽出と活性評価法を実習形式で学んだ。期間を通じて、自己複製型人工細胞の構築に必要なエネルギー代謝、遺伝物質・膜の複製、統合モデルに関する最新動向を把握することができた。

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